ゲシュタルトの祈り

ほぼ日記。

Pierrot&Dir en grayの合同ライブ「ANDROGYNOS」に行って、ちゃんとお別れしてきた話。

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このことについて、いつかは書かなくてはいけなかったんだろう。
他人から見ればそんなおおごとではないだろう。ただ僕の心の中では明確にそれまでとその後に大きな変化があったことだったから。

ちょうど1週間前になる。
僕はPierrotとDir en grayの合同ライブ「ANDROGYNOS」を観に横浜アリーナまで行った。
ちょっとヴィジュアル系に詳しい人なら、この2大巨頭というべきバンドのファンはお互いに仲が悪かったりちょっといわくつきだというのはわかっていると思います。

ですので、今回の「ANDROGYNOS」はファンにとっても特別な意味のあるライブでした。

こう書き出すと、何か問題があったかのように思うかもしれませんがそうではありません。2日間を通して、いざこざが起きるとか雰囲気が悪いとかそんなことは一切ありませんでした。
むしろ、良い感じだったと思います。

ただ、僕はこの2日間を通して自分の中での捨てがたい何かを引き剥がして、お別れをして来たような、そんな心境にかられてこの事を書かずにはいられませんでした。

 

この記事の目次

Pierrot。旧友との再開に、昔話に花を咲かせ、また会える事を楽しみに。

僕はArlequinだ。
ArlequinとはPierrotのファンクラブの事。
3年前に埼玉スーパーアリーナで、伝説の復活ライブを果たしたのだが、その時にはすでにファンクラブにも入っていた。

Pierrotは解散しているので、その当時で時間は止まったままだ。
だから、ライブを行う時はいつでもその時の自分で会える。

お互いに異なる時間を過ごしていても、その瞬間はその時に戻れる同級生のような存在だ。

僕がPierrotを本格的に聴き始めたのは中学生に上がった頃。
セルロイドらへんだったと思います。
Dir en grayとほぼ同時期に聴き始めた感じですね。

僕が言うまでもないですが、本当に才能に溢れたバンドでしたね。
曲をかける人が沢山いて、個性に違いがあれどどれも「Pierrot」を代表する名曲になっているのが凄いです。

インディースからプロになって、どの時期も平均的に好きなバンドって実は結構珍しいなって思ってます。
だいたい音楽性が変わったりするもんですからね。
Pierrotの場合多少変わってもいますが、それが嫌な感じがしなかったですね。

人によっては丸くなったと思うかもしれませんが、PierrotはPopsとの融合が凄い上手いバンドでしたね。
それを象徴する曲だなと思うのが「MAGNET HOLIC」と「PSYCHEDELIC LOVER」の2曲です。


PIERROT - MAGNET HOLIC


PSYCHEDELIC LOVER

この2曲は本当に、デビュー後のPierrotを象徴してるなって思います。
大好きな曲ですね。
今回の「ANDROGYNOS」でもやってくれました。

さすがにワンマンに比べるとコンパクトでしたが大満足でした。
潤とKOHTAが笑いながら演奏してたりするとホッコリします。
キリトさんの、ちょっとこれから面白いこと言いますよっていう雰囲気のMCが相変わらずで面白かったですw

また、ライブやってください。

 

 

Dir en gray。元カノとの再開、共通の話題もなく、ただ途方も無い時間だけが横たわっていた。 

「ANDROGYNOS」の決定を知った時、勝手に「Dir en grayも昔の曲をやってくれる」という期待をしちゃいました。
んでまー、見事に裏切られました。

これは、僕が勝手に思ってたことなんでしょうがないことなんですけどね。
それでも、ちょっとはやってくれるんじゃ無いかなって期待してたんですが、ほぼなかったです。
ないなりにも「アクロの丘」と「残」が聴けたのは良かったと思います。

ちょっとショックだったのはどちらかと言うと、セットリストから明確な意志を感じたからかな。
昔の曲やりたくないんだなーってのが、よくわかりました。
ただ「ANDROGYNOS」でやるなら、多少は考えて欲しかったなって言うのが正直な感想でした。
今のファンを大事にするのは良いことだと思いますけどね。

初日は、ほぼ知らない曲&PVが精神的にもキツイ内容だったので、こういうの慣れてても若干引いてしまいましたw

 

僕の中でのDir en grayは鬼葬くらいで止まっていて、その後VULGARやWithering to death.の頃は、買ってはいましたがほぼ聴かなくなっていました。
英語の歌が多くなったり海外シフトし始めた頃ですね。

実際、「朔」とかから聴き始めたファンに好きなDir en grayの曲を聞くと、僕とかと同時期に聴き始めた人とは違うタイプの曲であることが多く、要は同じアーティストであっても全然音楽性が違うため、それはもう別物として捉えた方が良いって事なんでしょうね。 

ただ、Dir en gray自体はその後、海外からの評価も高く今の若いファンにとっては僕の時より神格化された存在なのかもな。
僕の覚えているDirのライブは、バンドとかライブって感じが強かったけど、今回の「ANDROGYNOS」は舞台とか総合芸術のような感じというか、世界観を観せてるって感じのものでした。

とは言え、2日目は多少慣れたこともあり、一応その輪の中にも入れた感じで「アクロの丘」ではウルっときてしまいました。
たぶん彼らにとってはこれが精一杯だったんだろうなっていうのもなんとなく理解しました。

 

帰り道。
僕の心境は「秒速5センチメートル」の最後の踏切のシーンのようでした。
ようやく自分の中で「終わり」を迎え「次へ」向かう、切なくも前向きな。

だから、ありがとうって感じですね。
Dir en grayは僕の青春の一部でした。

  

 

なんか湿っぽいので、僕のヴィジュアル系遍歴(主要な箇所のみ)

10歳↓L'Arc〜en〜Ciel
12歳↓Malice Mizer ラルク活動休止故
14歳↓Pierrot / Dir en gray マリス活動休止故
16歳↓cali gari / ムック新星堂に通い始める
18歳↓ヴィドール 新星堂
19歳↓ガゼット / ナイトメア 新星堂
20歳↓メリー / シド / 蜉蝣 新星堂
23歳↓lynch. 新星堂
34歳↓こんな俺もあんまりV系聴かなくなるw

今となっては、ラルクカリガリとメリーくらいですかね。
別にヴィジュアル系が嫌いになったわけじゃないですよ。
ただ、あんまりグッとくるのがなくて。
オッさんになったので、お店に新たなバンドを探しに行くなんてこともしなくなりましたし。

逆にそれまで聴いてなかったヴィジュアル系以外をすごい聴くようになりましたね。
ゲスの極み乙女」や「クリープハイプ」「UNISON SQUARE GARDEN」とかが最近・・・と言ってもここ3年くらいで聴くところですかね。

って言うより、便利な時代なんでSpotifyでガンガン新曲入ってきますしね。
最近だと「日食なつこ」「Official髭男dism」「ヤバイTシャツ屋さん」とかが好きですね。

んま、そんなこんなでフリーランスになった今となっては、今まで以上にNo Music No Lifeな毎日です。
また、心を震わせてくれるようなヴィジュアル系バンドが世に出てくることはあるのでしょうか。
僕は見た目じゃなく音楽として楽しんでいたので、そんな骨太なバンドが出てきてくれると嬉しいです。